『NyaHaX'93』ってなんだろっていう疑問に光を照らすこーなー。



・NyaHax’93というのは〜
 要は、タイムトライアルシューティングで、3分間に用意された29面分の敵をやっつけるというゲームです。途中にボスやボーナス面などのアクセントがあって、手軽に出来る爽快さが売りですね。ゲーム性が大変よろしい以外にもデザインがかわゅいという、見逃せない魅力もあります。ちなみに「NyaHax」は「にゃはえっくす」と読むらしいにゃは。

・Carax’92との端的な違いについて。
92年にリリースされたCarax’92というゲームがありますが、これは作者が同じでシステムも同じくタイムトライアルシューティングです。双方とも残りタイムをのばすボーナスはありますが、その実現方法がCarax’92とNyaHax’93では異なります。前者が自機の弾を効率よく使うことによるタイムボーナス、後者はボーナスステージで残りタイム増加アイテムをとることによるタイムボーナスと言った具合です。




・NyaHax’93スコアトライアルの要点
プレイしていただければわかりますが、NyaHax’93は、クリア時に一秒につき1000点のボーナスをスコアに加算します。これは敵キャラを倒した場合の点数に比較して十分に大きいと言えます。敵キャラの点数は例外的に回転攻撃中の"elec"の2000点を除いて「行動中のキャラは点数が高くなる」というボーナスは有りますが、そんなの残りタイムの点数と比較したら意味ないでーす。よって、セオリーとしてはなるべく敵を速く倒すことに注力することになります。具体的には、
てな具合ですね。これから書く「ボスステージについて」に書いたこと以外は、「雑魚はなるべく速く倒す」という点においてCarax’92とさほど変わりません。次に要所要所を見てみます。

・普通のステージについて
これと言って注意すべき点は有りません。「死なないでね」と言ったところでしょうか。おそらくスコアを目指すなら「烏賊」を取るしかないと思われますが、問題は最初に現れる「タコ」を取るか否かです。これで悩む人も多いかと思いますが、私はタコが落ちる時間を惜しんで取るようにしています。そして次の烏賊を取るときにタコを落とす時間が最小になるように注意して烏賊をゲットする手法でプレイしていますが、みなさんはどうでしょうか?

・ボスステージについて
まさにここがNyaHax’93の山場です。各ボスの攻略法はおそらく短時間のうちに見つかるはずですので詳細は省きますが、特筆すべきはボスの点数配分でしょう。無論ラスボスの「にゃんしょん」が最大の得点になるわけですが、彼の得点は彼を倒すのに必要な時間を得点に換算したものに一万点を足した値よりはるかに高得点なのです。平たく言うと彼の得点はこれまでのキャラに比べて法外に高いのです。ということは、そのままクリアするよりもCarax’92のように最終面でループして彼が沢山現れてくれたならそちらの方が高得点ということになりますよね? それを実現できる手段がもし有ったとすれば?
これを可能にする手法が29面での「ボスとの相打ち」なのです!。ボスを倒すと同時に、画面にまだ残っている弾に体当たりをかまして自爆することによって再度29面をプレイする事により、彼を時間の許す限り倒し続けることが可能となるのです。「相打ちになると、ボスを倒す時間と自機が死ぬことによるマイナス10秒がもったいないだろう」ですって? 問題有りません。「彼の得点は彼を倒すのに必要な時間を得点に換算したものに一万点を足した値より高得点なのです」から。。。

・ボーナスステージについて
ボーナスタイムを落としてくれるありがたいキャラ「にゃんこぷたー」はどうも気分屋さんらしく大量にタイムを落とすときもあれば14秒ぐらいしか落とさない場合もあります。「実は規則性があるのではないか」、「もしかしてワンプレイで落とすボーナスの秒数は同じとか?」など、さんざん勘ぐりましたが、未だにわかりません。ボーナスタイムはこつこつとまめに拾っていくことが大切ですが、+10秒は必ず一個だけ出ますので、取り逃さないようにしてくださいね。

・参考データ
私が叩き出したスコアです。参考までにどうぞ。

実は手元に得点の資料が入ったテキストが無いため点数がちょっとわかりませんがこのぐらいだったと思います。おそらく得点は40万点に届く、というのが私の予想です。



・NyaHax’93四方山話
NyaHax’93に出会ったのはアスキーからでていた「フリーソフトウエア100選」という本によってです。当時はネットにはおもしろいゲームが有るんだけどネットに繋げる人間は少ない時代に、良質のオンラインゲームを詰め込んで書店で売るということが商売として成り立っていた時代でした。同じ路線をねらって秀和からも、もうちょっとゲーム路線に特化したものが出ていたと記憶しています。最近でも同じようなものは出ていますが、こちらはむしろ落とすのがめんどくさいのでまとめて有ると助かるという意味合いが強いように思います。そのころはまだインターネットは解放されておらず、パソコンでネットワークといえばパソコン二台をRS−232Cのリバースケーブルで繋ぐことぐらいで、通信といえば2400bpsの無手順接続でパソコン通信を指し、今は無きASCIInetの junk.test は週一で消されていた時代でした。
そんなとき、親に「ファミコン買ってぇぇ」とせがんだら、なぜかパソコンを買ってこられて途方に暮れていた私にNyaHax’93は天の恵みでした。速攻で26ボード買ってジョイカード買って、プレイしてました。後にも先にも指の皮が剥けたゲームはNyaHax’93だけですね。しばらくたってスコアに限界が見え始め「これはCarax’92に乗り換え時かな」と思った矢先でした、29面の相打ちパターンが判明したのは。以来NyaHax’93はちょくちょくやってますけど当時の38万の記録が未だ抜けません。もうしばらくは9801機とNyaHax’93が手放せないようです。しかしがっかりだな〜、なんで作者さんはNyaHax’93じゃなくてCarax’92の続編を作ったのでしょうかね?

 みんなも知ってる作者の alty さんは実はうちの大学の同じ学部の先輩なんだネ。最近計算物理うんたらかんたらという、大学側から配られたどうでもいい資料で判明しました。これによると「蟹味噌」を作ったようなユニークなセンスを持った alty さんはゲームを作るようなユニークなセンスを計算物理学にも発揮し、すばらしい卒研をのこして Microsoft に就職した、とある。前々から仲間内で「何であんなに早くダイレクトXに対応できるんだ!?」と不思議がられていた alty さんですが、これで大納得。マイクロの人間じゃぁ、当然だわな。
でも、最近bioのホームページを見に行ったら「弟子募集企画 すべてを捨てて俺たちについてこい。死なない程度の給料は出してやる」とある。電波少年っぽい冗談だと思ったら本気らしい。マイクロが嫌になって独立するということなんですかねぇ。確かにあんな社長(間違ってもゲイツのことじゃないからね、日本法人の方だよ。確か丸毛とか言ったような....(笑))じゃぁ無理はないと私の周りも納得気味。
ま、今回の件で世の中意外と広いようで狭い、そんなこと感じました。この資料は毎年物理学科の連中に「偉大な先輩列伝」として配られているようですが、このぶんだと当分の間 alty さんは偉大な先輩として毎年この冊子に名前を連ねることになりそうです、めでたしめでたし。


 *実行画面内のグラフィック及び、「NyaHax’93」,「Carax’92」の著作権は alty / Sexualoverotica および !J゜U / qnepmep および Bio_100% にあります。